あの"スター・ウォーズねぶた"が汐留に登場するらしい

この記事は「青森ねぶた祭り Advent Calendar 2015」の12月14日分として書きました。

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今年の青森ねぶた祭りの前夜祭でお披露目されたスター・ウォーズねぶたが、新作スター・ウォーズの公開を記念して開催される『スター・ウォーズの世界~フォース・フォー・ジャパン~』の会場で展示されるそうです。

www.ntv.co.jp

場所は汐留の日テレホール、期間は12月18日(金)から12月29日(火)だそうです。

スター・ウォーズねぶたは新作スター・ウォーズのプロモーションの一環としてルーカスフィルム公認で制作されたものです。制作を担当したのは、青森で大型ねぶたの制作も行っている若手ねぶた師集団「ねぶた屋」の4名です。

青森ねぶた若手製作集団「ねぶた屋.com」

前述のように、青森ねぶた祭りの前夜祭でお披露目され、期間中は青森市内の公園と観光施設ワ・ラッセに展示されました。

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ただし、行われたのはあくまでも前夜祭イベントと展示のみで、祭り本番では運行されず、物議を醸したりもしました。

スター・ウォーズねぶた、なぜ運行NG? 「ラブライブ!」はOK

その後、このスター・ウォーズねぶたは川崎市で開催された「カワサキ ハロウィン 2015」のパレードにて関東に上陸します。このときはスター・ウォーズのコスプレをした参加者と市内を練り歩いたそうです。

関東初上陸の"スター・ウォーズねぶた"に歓声! 川崎駅前で仮装パレード開催 | マイナビニュース

したがって今回の日テレホールでの展示は3度目の登場ということになります。スター・ウォーズねぶたはもとより、ねぶたそのものを間近で見たことがないという人も、せっかくの機会なので足を運んでみることをお勧めします。スター・ウォーズねぶたは、ねぶたらしいデザインを保ちながらも、スターウォーズのキャラクターの再現度も高いので、一見の価値がありますよ。

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さて、ここからは蛇足です。

私個人の感想としては、大好きなねぶたが、大好きなスター・ウォーズを題材にして作られたというのは単純にうれしいことです。「ねぶた屋」が担当したとあって、ねぶたとしての完成度は高いし、これで青森ねぶたに少しでも注目が集まるのであれば、非常に喜ばしいことだと思います。

しかしその一方で、"ねぶた"と名乗っておきながら、ねぶた囃子と合わせての運行・お披露目が行われていないというのはどうにも解せないし、もっと言えばとても悔しい。前夜祭でのお披露目ですら、使われたのはスター・ウォーズのテーマ曲のみで、ねぶた囃子は一切流されなかったのです。

青森ねぶたというには、ねぶただけがあればいいのではなく、ねぶた・お囃子・跳人の三位一体で成り立つものです。お囃子も合わせて無形文化財なわけで、ねぶたを名乗るのであればお囃子を蔑ろにしちゃいかんと思うのです。おそらくルーカスフィルム側の意向が強いのだと思いますが、他のスター・ウォーズイベントであればいざ知らず、青森ねぶた祭りの前夜祭ですらこの体たらくでは、運営委員会は一体何をしてるんだと怒りを覚えずにはいられませんでした。

スター・ウォーズねぶたそのものは歓迎しているし、多くの人に見て欲しいと思っています。
なのであまり批判めいたことは書かないつもりだったのですが、せっかくの機会なので思いの丈を綴らせてもらいました。