今年印象に残ったねぶたベスト3
この記事は「青森ねぶた祭り Advent Calendar 2015」の12月23日分として書きました。
2015年の青森ねぶた祭りに出陣した大型ねぶた22台の中で、特に印象に残っているもの3つを選んでみました。良し悪しを言い始めるとどれも甲乙つけ難い上に、それぞれの運行団体やねぶた師などへの思い入れなどもあるので、今回は純粋にねぶたの印象だけで選びました。なお、出陣した22台については公式サイトですべて写真付きで紹介されています。
1位:南総里見八犬伝 「庚申山の妖猫退治」
有賀義弘さんによる、青森自衛隊ねぶた協賛会のねぶたです。今年のねぶたのことを考えると、真っ先にこのねぶたの化け猫が頭に浮かびます。
この迫力。写真だと分かりづらいけど、これ高さ5メートルありますからね。
怖さと可愛らしさを併せ持った見事な猫です。ねぶた全体では細かい部分で気になるところもありますが、この化け猫のインパクトがすべてを帳消しにしてくれています。こういうねぶたが、後々まで記憶に残るんだよなあ。
2位:三井寺合戦 新田四天王大暴れ
ねぶた大賞を獲った、北村蓮明さんによる日立連合ねぶた委員会のねぶたです。佐藤伝蔵名人ばりの仁王像を持ち上げる構図。仁王像の上半身が多く前に突き出していて、このまま落ちてくるんじゃないかというくらいの躍動感です。真ん中を貫いている卒塔婆の使い方も本当に見事です。
別の角度から。すばらしいの一言に尽きます。
そして、初見で思わず二度見したのはここ。浮いてる!?
3位:平将門と執金剛神
灯が入った写真がなくてすみません。北村麻子さんによるあおもり市民ねぶた実行委員会のねぶたです。父である北村隆名人を彷彿とさせる見事なねぶたです。デビュー間もないとは思えません。末恐ろしいですね。
全体的に見てもまとまりのある非常にいいねぶたなのですが、インパクトという点ではやはり真ん中の蜂でしょう。
気持ち悪いくらいにリアルです。この気持ち悪さがねぶたにとっては大事なんです。しかも、これも浮いてるし。
番外編:蒙古襲来・風神、神風を起す
私たちのねぶた自主製作実行委員会、通称「わたねぶ」のねぶたです。わたねぶには毎年お世話になっているのでご紹介。わたねぶのねぶたは、このところ毎年レベルアップしているように思います。今年は3人武者な上に、ディテールもよくできています。本当に、毎年すばらしいねぶたをありがとうございます。