「JSR 353: Java API for JSON Processing」がJSR Review Ballotを通過

JSR 353は、JavaプログラムでJSONJavaScript Object Notation)フォーマットを扱うためのAPIです。昨年12月にJSRに登録され、今月3日に締め切られたレビュー投票で10票の賛成票を獲得しました。Java EE 7の候補にも挙げられており、今回レビューが通過したことで正式に標準化が進められることになります。

JSR 353では、次の2種類のAPIが提供される予定となっています。

  • JSONテキストにストリーミング形式でアクセスするためのAPI
  • JSONテキストのJavaオブジェクトモデルを構築し、アクセスするためのAPI

前者はXMLでいうところのStAX API、後者はDOM APIに相当するものとのことです。
一方で、JavaオブジェクトとJSONテキストとのバインディングを実現することはJSR 353の目的ではないということも明記されています。

現在のところ、今年の第1四半期にEarly Draftを、第2四半期にPublic Reviewを公開し、第3四半期にFinal Releaseというスケジュールになっています。既存のJSONライブラリの例としてはJackson JSON Processorgoogle-gsonが挙げられているので、ドラフの公開が待てない人は、これらを参照することでJSR 353の概要がつかめるかもしれません。