8月20日、「臼井ふるさとにぎわい祭」に青森ねぶた囃子が出陣
千葉県佐倉市で8月20日(土)に行われる「臼井ふるさとにぎわい祭」に、青森ねぶた囃子が出陣するそうです。
臼井ふるさとにぎわい祭は、佐倉市の京成臼井駅周辺で毎年行なわれているイベントです。
佐倉市のイベント案内一覧 | 千葉県佐倉市公式ウェブサイト
ねぶた囃子は柏市に拠点を置く「柏佞武多会」によるもので、同祭には去年初めて出陣し、今年も引き続き出陣することが決まったとのことです。一般の跳人も募集するとのことです。おそらく、ねぶた本体も出ると思います。
https://www.facebook.com/kashiwa.nebuta.hayashi/posts/536623863212061
昨年に引き続き、佐倉市京成臼井駅周辺で行われます「臼井ふるさとにぎわい祭」へ
本年も出陣の依頼があり、柏ねぶた運行委員会満場一致で出陣が決まりました。
詳細はまだ未定ですが、開催日時のみご連絡がありましたので、柏佞武多会の皆さんは
奮ってご参加ください。
日時:8月20日(土) 12:00~21:55
※ 一般跳人の方も募集されていますので、ぜひご参加してみてください。
去年はたしかまつりつくばのねぶた運行と日程が被っていたかと思うのですが、今年は羽衣ねぶた(19日〜21日)や笠間のまつり(20日)と被ってしまっています。
この時期は日程被りが多いので勿体無いですね。それだけ各地でねぶたが行なわれているということなので、うれしい悲鳴ではあるんですが。
青森ねぶた祭 2016年出陣ねぶたの感想 その2(北村隆さん、北村麻子さん)
今年の青森ねぶた祭に出陣した大型ねぶた22台の個人的な感想を書いていきます。下絵と題材の解説はリンク先でご覧下さい。
第二弾は優秀制作者賞を受賞した北村隆名人と、その娘で同じく優秀制作者賞の北村麻子さん。
ヤマト運輸ねぶた実行委員会「俵籐太と竜神」制作者:北村隆
知事賞を獲ったヤマト運輸のねぶたです。モデルは平将門を討ったとされる藤原秀郷ですが、龍神一族を助けたという伝説から、竜宮を邂逅の場面として描いています。下絵の華やかさに対して、実物ではねぶた特有の重厚さが感じられる点が面白いです。亀や魚など、竜宮を表現する数多くの要素がすべて収まっているあたりが見事ですね。龍神の娘が後ろからちらっと覗いているあたりが、隆さんらしい表現だなと思いました。
に組・東芝「纏の唐獅子牡丹」 制作者:北村隆
これは個人的に好きなねぶたのひとつです。纏を担いだ火消しと、百獣の王である唐獅子という、単純ながら力強い構成が魅力的です。黒い刺青と青い獅子の間に、赤い纏が翻っているという色使いも巧みですね。これも下絵と実物との印象が全く異なるねぶたです。
纏のねぶたは過去にも登場していますが、馬簾が翻っている様子がダイナミックなので気に入っています。ちょっと前に、に組・東芝と板金組合でそれぞれ纏が登場した年があって強く記憶に残っていたのですが、調べてみたら2009年なのでもう7年も経っていました。
青森山田学園「樊城の戦い」 制作者:北村隆
樊城の戦いはねぶたでは定番のテーマですね。写真の角度が悪いので分かり辛いですが、周倉が龐徳を持ち上げてひっくり返している荒々しいシーンです。右上のある2つの丸いのが足の裏です。なんというダイナミックな表現かと驚きます。
青森ねぶた祭 2016年出陣ねぶたの感想 その1(竹浪比呂央さん、手塚茂樹さん)
今年の青森ねぶた祭に出陣した大型ねぶた22台の個人的な感想を書いていきたいと思います。下絵と題材の解説はリンク先でご覧下さい。
第一弾は最優秀制作者賞を受賞した竹浪比呂央さんと、その弟子の手塚茂樹さん。
JRねぶた実行プロジェクト「蝦夷ヶ島 夷酋と九郎義経」 制作者:竹浪比呂央
ねぶた大賞をとったJRのねぶたです。この鹿がとにかく印象的でした。下絵を見たときの構図にも驚きましたが、それが立体のねぶたになったときに、この鹿がこんなに生々しくなるものだとは思いませんでした。
JRということで、蝦夷をテーマに選んだのは北海道新幹線の開通にちなんでのことだそうです。源義経はねぶたの題材としてよく登場しますが、その義経が生き延びて蝦夷に渡ったという伝説で海峡横断を表現するというのは、素晴らしく巧みな題材選びですね。もうその時点で脱帽です。
青森菱友会「箭根森八幡」 制作者:竹浪比呂央
市長賞の青森菱友会です。鬼の迫力が見事です。やはり竹浪さんは、こういう化物や獣を作らせたら天下一品ですね。矢を射る頼義の躍動感もいいです。
マルハニチロ侫武多会「海神と山幸彦」 制作者:手塚茂樹
個人的にかなり好きなねぶたです。大量の鯛が舞い踊る斬新な構図。ねぶたが左から右に回ると、まず龍(海神)が見えて、それから鯛が次々と泳いでくるように見えるいうわけです。ぐるぐる回して延々泳いでくる鯛を眺めていたくなりますね。鯛だけでも部屋に飾っておきたいという声も多く聞かれたようです。
鯛に目がいきがちですが、山幸彦の身軽な感じも見事なものです。あと、龍の造形がだいぶ師匠に近づいてきましたね。
写真の整理ができたら、送りの写真も追加するかも。
竹浪比呂央ねぶた原画展 青森市さくら野百貨店にて今日まで!
今さらな話なのですが、青森市のさくら野百貨店トにて、ねぶた師竹浪比呂央さんのねぶた原画展が8月8日まで開催中です。
竹浪さんと、弟子の手塚茂樹さんが制作した歴代大型ねぶたの原画が展示されています。もちろん、今年の新作もあります。
竹浪さんは今年のねぶた祭で最優秀制作者賞を受賞し、制作を担当したJRねぶた愛好会はねぶた大賞に、青森菱友会は市長賞に輝きました。
JRのねぶたの原画を改めてじっくり見てみると、この原画の構図そのものもダイナミックで素敵なのですが、この鹿が立体のねぶたになったときにあんなにも質感を持った迫力のあるものになるのだと驚かされます。
また、以前のエントリーでも触れましたが、手塚さんの制作したマルハニチロのねぶたも、賞にこそ入らなかったものの、斬新な構成で非常に印象に残るものでした。特に女性や子供こらの評判がよかったようです。
青森ねぶた祭 2016年出陣ねぶた22台
2016年青森ねぶた祭の出陣ねぶた22台の写真です。細かい感想などは帰宅してから書こうと思いますが、ひとまず写真だけ。
私たちのねぶた自主製作委員会「船弁慶」 制作者:私たち一同
ねぶた愛好会「素戔嗚尊八岐大蛇退治」 制作者:諏訪慎
に組・東芝「纏の唐獅子牡丹」 制作者:北村隆
東北電力ねぶた愛好会「北の王者 藤原秀衡」 制作者:京野和鴻
青森市民ねぶた実行委員会「陰陽師、妖怪退治」 制作者:北村麻子
県庁ねぶた実行委員会「大物ノ浦」 制作者:大白我鴻
青森市役所ねぶた実行委員会「項羽の馬投げ」 制作者:外崎白鴻
マルハニチロ侫武多会「海神と山幸彦」 制作者:手塚茂樹
青森菱友会「箭根森八幡」 制作者:竹浪比呂央
青森山田学園「樊城の戦い」 制作者:北村隆
JRねぶた実行プロジェクト「蝦夷ヶ島 夷酋と九郎義経」 制作者:竹浪比呂央
日本通運ねぶた実行委員会「茨木童子と渡辺綱」 制作者:千葉作龍
NTTグループねぶた「天岩戸伝説」 制作者:北村春一
ヤマト運輸ねぶた実行委員会「俵籐太と竜神」制作者:北村隆
消防第二分団ねぶた会・アサヒビール「三国志・虎牢関 関羽と呂布」 制作者:千葉作龍
パナソニックねぶた会「怪力朝比奈、北条に挑む」 制作者:北村蓮明
サンロード青森「本能寺炎上 森蘭丸と安田作兵衛」 制作者:千葉作龍
青森県板金工業組合「匠の奇人 左甚五郎」 制作者:北村蓮明
日立連合ねぶた委員会「忠臣蔵」 制作者:北村蓮明
【青森ねぶた祭】2016年の出陣ねぶた ファーストインプレッション
青森に来ています。
前夜祭で灯りの入った出陣ねぶたを見てきました。22台のねぶたのうち、初見で印象に残った3つ紹介します。完全に個人的な好みです。
私たちのねぶた「船弁慶」
もの凄い迫力です。こういうおどろおどろしいねぶたは近年では珍しく、22台の中でも異彩を放っていました。佐藤伝蔵名人の八之太郎と何祖坊を思い起こさせます。今年のわたねぶは攻めてますね。
とにかく鹿にヤラれました。そしてその鹿を担ぎ上げるアイヌの迫力が素晴らしいです。義経とアイヌの出会いというテーマも面白いですね。
マルハニチロ「海神と山幸彦」(手塚茂樹)
魚魚魚。斬新な構図です。群れをなした鯛が右から左に次々と流れていくようです。師匠の竹浪さんのねぶたを彷彿とさせるねぶたです。
8月2日〜5日、赤坂アオモリンクにて青森ねぶた祭のパブリックビューイングを開催
東京の赤坂にある「アオモリンク」では、8月2日(火)から5日(金)にかけて、店内大型スクリーンを利用して青森ねぶた祭のパブリックビューイングを開催するとのことです。
https://www.facebook.com/aomolinkakasaka/posts/1358561787491716:0
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日 時 8月2日〜5日17時〜21時 ※ラストオーダー20時30分
料 金 一人1,000円ワンドリンク付き
料 理 期間中は500円のワンコインフードのみ提供
飲み物 500円ワンコインドリンクを提供
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ねぶたの運行そのものは19時10分からになります。中継されるのは、青森市役所関連施設から遠影で撮影した映像とのことです。
青森に行くのは無理でもねぶた祭には興味があるという方は、仕事帰りにでもぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。