JJUG CCC 2017 Fallに参加してきた話 #jjug_ccc
今さらですが、先週開催されたJJUG CCC 2017 Fallに参加してきました。
JJUG CCC 2017 Fall
今回もボランティアスタッフとして参加させていただきました。ボランティアスタッフって何ぞやという話は、前回のレポートに書いたのでそちらを参考に。
JJUG CCCボランティアスタッフのススメ - 我らねぶた馬鹿
スタッフではありますが、手が空いている時間は自由にセッションに参加できます。今回は以下の4つのセッションに参加しました。
年齢も経験も関係ない!ステップアップするためのJavaコミュニティ活用術
よこなさん(@ihcomega)によるセッション。
年齢も経験も関係ない!ステップアップするためのJavaコミュニティ活用術 // Speaker Deck
コミュニティが提供してくれる価値のひとつとして「知る」ということがありますが、この「知る」には技術的な知識以外にもいろいろなものがあって、そのどれもがステップアップのために大切ですよ、という話でした。
個人的に特に刺さった言葉は、「聞く・見るだけが知るということではない。アクションが大事」と「"いつか登壇してみたい"はオススメしない。思い立った瞬間にやるのが大事」の2つ。そう言うよこなさん自身が、本当にJavaOneで登壇したりしてるからすごい。
いろいろ思い出させてもらえるセッションでした。
OpenJDK参加入門
OracleのDavid Buckさん(@DavidBuckJP)によるOpenJDKプロジェクトへの参加方法を解説するセッション。
OpenJDK 参加入門 [JJUG CCC 2017 Fall E2]
JavaOneでも同内容のセッションを聞いているのですが、日本語で聞いておきたかったので再び参加。前半はOpenJDKとはなんぞやという話で、後半は実際にプロジェクトのリポジトリを見たり、どうやってビルドするか、そしてコントリビュートしたい場合にはどうしたらいいかといった内容の解説でした。
来年以降のJDKは3ヶ月毎という短いサイクルでリリースされることになるので、常に次のバージョンを意識しながら、先行して新機能を試すということがこれまで以上に重要になります。そういう意味でも、OpenJDKプロジェクトをよく知っておくことは大切。その上で、自分にできる範囲で何か貢献できればベストかなと思います。
アンカンファレンス #1
今回は初の試みとしてアンカンファレンス部屋が用意されました。アンカンファレンスというのは、特に事前にテーマを決めず、当日に参加者からの提案されたテーマについてみんなで話し合うというスタイルのイベントです。
私が参加した回のテーマは
- 子供のプログラミング教育について
- スキルの伸ばし方について
の二本立て。話の流れで、この2つの間に、社内研修などの大人への教育の話も挟まりました。
子供の教育については、機会を与えることと、もし興味を持ったらサポートしてあげることが大事、という感じの話になりました。あと私の考えとして、昨今騒がれてる教育課程の話に対しては、親と、教育現場の人と、エンジニアなど、いろんな専門家が一緒になって取り組まないといけないんじゃないか、という話をしました。
スキルの伸ばし方については、どうやってモチベーションを保つかという話が主だったような気がします。それが人によっては勉強会だったりもするし、他人からのの評価だったり、資格の取得だったりもする。
いずれにせよ、継続して勉強しようという気持ちを養うことが大事。でもそれって子供の教育にも言えることだよね。というような感じで、綺麗にまとまりました。
アンカンファレンスは、これ以外にスタッフ仕事の合間にもちょくちょく覗かせてもらっていたのですが、どのテーマの回も結構盛り上がっていて、非常にいい試みだったんじゃないかと思いました。
Java SE 9の紹介: モジュール・システムを中心に
宮川さん(@miyakawa_taku)によるJava 9の新機能の紹介。
https://www.slideshare.net/miyakawataku/introduction-of-java-se-9-and-the-module-system
タイトル通り、モジュール・システムの話が中心で、それ以外は最後の方に少しずつ紹介された感じでした。Java 9のモジュールはかなり大規模な変更で、分かりにくい部分も多いのですが、それを順序立てて非常に分かりやすく説明してもらった感じです。さすがです。
その他の感想
以下はセッション以外のことについてです。
混雑緩和
前回のJJUG CCCで参加者数が1000人を超え、通路が混雑して部屋移動の際に混乱が生じると言う事態が起こりました。今回はその反省から、通路を原則として一方通行にして誘導するという対策が取られました。
初の試みだったので午前中のうちは混乱した人もいたようですが、午後からは全体に浸透してきたようで、みんなスムーズに移動できるようになりました。スタッフとして誘導を手伝っていたのですが、みmんなマナー良く順路を守ってくれたので実に助かりました。
ボランティアスタッフについて
前回、4回目でボランティアスタッフの動きがだいぶスムーズになってきたという話を書いたのですが、今回はさらに良くなっていたと思います。初めて参加する人も含めて、みんな自主的に誘導や椅子の移動をこなしていたし、ボランティア同士でもSlackなどで指示を出し合ってうまく連携していました。
あと印象的だったのは、JJUG CCCへの参加自体が初めてというスタッフも結構いたということです。これは非常にいい傾向だと思います。
その他にも、いろんな人に会えて、いろんな話ができたので楽しかったです。よこなさんの話ではないですが、JJUG CCCは技術的な部分以外にも得るものが大きいイベントだと、改めて思いました。