「Geo Tech Talk」 Mano Marks氏セッションメモ
GoogleのSenior Developer Advocateを努めるMano Marks氏の来日にあわせて行われた東京GTUG主催「Geo Tech Talk」に参加してきました。
Geo Tech Talk を開催します - Google Developer Relations Japan Blog
以下に、セッション中にとったメモを載せておきます。後半はノートPCの電池が切れて尻切れトンボなメモになってしまったため、Mano Marks氏のセッションのみです。セッションのスライドは以下で公開されています。
Google Slides - create and edit presentations online, for free.
また、セッション中に参加者によって投稿されたツイートがTogetterにまとめられています。私(@zinbe)もメモと同内容のことをつぶやいているので、こっちを見た方が情報がたくさんあっていいと思います。
TokyoGTUG Geo Techtalk - Togetterまとめ
主な内容は次の4項目でした。
- Fusion Tableの新機能と、Google Mapから使う方法
- Styled Mapの使用事例
- カスタムストリートビューについて
- Google Earth APIについて
セッションの大半は、デモサイトを見せながらそれを解説するという形式でした。デモサイトへのリンクはスライドやTogetterに記載されています。触ってみるだけでも面白いですよ。
以下、メモです。
Fusion Table
Fusion Tableとは
表のデータをアップロードし、ビジュアライズするための仕組み
何が重要か
- Geoに対してクラウドのストレージからSpatial Queryを投げることができる
- 高いパフォーマンス
- モバイルで特に重要
- Clickable RasterによってクリッカブルなイメージをGoogle Mapsに追加することができる
- 100,000行のデータをレンダリング可能
- 簡単
- Google MapsのAPIから使える
Spatial Queryとは?
- Nearest X Neighbor
- 「自分の場所から近いX個」のような条件での検索
- Feature in Radius
- 「半径何メートル以内」のような条件での検索
- Feature in Bounding Box
- 短形の範囲を指定してのの検索
どうやって使うか
Google MapsのAPIを使って簡単にFusion Tableのレイヤを加えることができる。基本はSQLのようなもの。
デモ
- Bounding Box Searchのデモ。矩形の範囲を指定して検索をかける
- Radius Searchは半径を指定して検索
- Nearest X Neighborは最寄りのX個のような条件で検索
- ポリゴンの検索
- ヒートマップを地図上に表示するデモ
- Shapeファイルをアップロードするデモ
Styled Mapsの事例
- 昼と夜でマップの色を変える
- ラベル(文字)のみが表示されるマップ
- 地図が表示されないで、「東京」などの文字のみが表示される
- 面白い
- など
使い方
スタイルはStyled Map Wizardで作れるので、イチから自分で作る必要はない
https://gmaps-samples-v3.googlecode.com/svn/trunk/styledmaps/wizard/index.html
作成したスタイルはJSONデータで出力されるので、これをマップに読み込ませればいい。
Streetviewのカスタマイズ
Google Earth API
11月に新しいAPIがたくさん発表されたので、そのうちのいくつかを紹介。
- StreetviewをGoogle Earth上に表示できる
- グランドレベルナビゲーションビュー
- 地面にいる視点でマップ上を移動できる
デモ
- 映画A-Teamのバンでマップ内を走り回る
- ラスベガスの3D観光案内
- Google Earth APIとTour APIを組み合わせてツアーを楽しめるようになっている。
- Streetviewの表示
Q&A
Q: Styled Mapは、ユーザの指定したデータをゼロから描画しているのか、それともパレットなどで一部のみ変えているのか。
A: 秘密。詳しくは言えないが、その組み合わせのようなもの。
Q: Google MapsのマイマップからFusion Tableへのマイグレーションは可能か
A: KMLデータ経由で可能。
補足:
これについては試したけれどうまくいかなかった経験があるので、セッション後に具体的なやり方を聞いてみました。おそらく私のKMLデータの修正方法が間違っていたと思われます。時間のあるときに再度試してみます。