JavaScriptがJavaから学ぶべき6つのこと
JAVALOBBYに投稿された以下の記事より。
Six things JavaScript needs to learn from Java | Javalobby
筆者はJavaScriptの持つ創造性を認めつつも、その問題点として標準化が十分に行われていないことを挙げ、Javaが行った6つの標準化をJavaScriptも踏襲するべきだ(そしてそうなるだろう)と指摘しています。その6つとは以下の通りです。
- 標準化された継承
- JavaScriptでは継承のための仕組みが統一されていない。
- 標準化されたモジュール(パッケージ)
- 拡張性は高いが、継承同様にその仕組みが統一されていない。
- 標準化された型情報(型)
- JavaScriptはJavaよりもダイナミックな言語なので厳密に静的な型が必要なわけではないが、APIによっては追加の型情報を利用するものもあるため、それを指定する標準的な方法が必要。
- 標準化されたAPIのコメント
- JavaDocのような共通の規格が必要。
- 標準化された単体テスト
- 独自実装ではなく、標準の単体テストライブラリが欲しい。
- 標準化されたランタイムライブラリ
- 既存のJavaScriptフレームワークが継続して使えることを保証する、より標準化されたランタイムライブラリがあるべき。
この指摘のようにきっちり決めてしまうと逆に柔軟さ、曖昧さというJavaScriptのメリットが打ち消されてしまうような気もしますが、言語としての進化がどういった方向に向かうのかくらい見極めなくてはならないと思います。そういう視点を持つための指針にはなるのではないでしょうか。