棟方志功作「禰舞多運行連々絵」の実物が、棟方志功記念館で展示されるそうです

青森市にある棟方志功記念館が、「禰舞多運行連々絵巻(ねぶたうんこうれんれんえまき)」の実物の展示を実施するそうです。期間は2017年8月1日から8月20日まで。現在は期間は複製を展示中とのことです。

禰舞多運行連々絵巻 | 棟方志功記念館ブログ

夏の展示では、青森のねぶた祭を描いた全長17mにわたる絵巻 ≪禰舞多運行連々絵巻≫を展示しています。

 

禰舞多運行連々絵巻とは

禰舞多運行連々絵巻は、棟方志功氏の晩年の作品で、青森ねぶた祭の運行の様子を描いた全長17メートルにも及ぶ大作です。

「祢舞多運行連々繪巻」という題字に続いて、自身の顔を模した金魚ねぶたや、乱舞する跳人や化人、ねぶた「弁慶と牛若」、それに続く大太鼓と囃子方など、ねぶた祭の熱気がダイナミックに描かれています。

 

記念館によると、17メートルの実物をひとつなぎで見られる機会はなかなかないとのことで、これはぜひ見に行っておくべきでしょう。

全長17m、当館ではひとつなぎで飾れますが(2巻の絵巻で1作品)他館に貸し出してもなかなかこのように見られる機会はないと思います!!
しかしながら現在はレプリカを展示中。8月1日~20日の期間のみ本物の公開となります。(使われている紙と絵具が強くないため。)レプリカと本物の違い、ぜひ確かめてみてください

 

もともとは「別冊太陽」掲載用に描かれた

この作品は、もともとは昭和49年に発行された平凡社「別冊太陽」の棟方志功特集号ために制作されたものです。このときの作品タイトルは、絵巻の中に描かれているのと同じ「祢舞多運行連々繪巻」となっています。

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該当の別冊太陽には、この17メートルの作品が実に59ページにも渡って原寸大で掲載されています。原寸大ですよ。雑誌としてものすごいチャレンジですね。

 

さらに、その中から「弁慶と牛若」の部分と、本人の顔を模した金魚ねぶたの部分を和紙に印刷したものが、付録として付いています。

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 この別冊太陽は、ヤフーオークションなどでときどき出品されるので、今でも運が良ければ入手できます。ねぶたファンであればぜひ手元に置いておきたい一冊です。