アドビがExtractにおけるWebおよびBracketsのサポートを6月28日をもって終了

4月にアナウンスされていたみたいですが、最近話題になっていて知りました。アドビが、Creative Cloud ExtractにおいてWebおよびBracketsからのアクセスを2016年6月28日で終了させると発表しています。
Update about Extract for Creative Cloud Assets Online Service and Brackets | Creative Cloud blog by Adobe

At MAX 2014 we introduced the Extract service, making it easier to build websites from Photoshop files. Extract is widely used within Photoshop and Dreamweaver, when customers are in the design and production phases. In order to focus our resources on Extract integration where they are most beneficial, we are discontinuing access to the service from our website and Brackets extension.

Extractは、Photoshop CCで作成したデザインカンプを読み込んで、カラーやフォント、CSS、アセットなどの情報を抽出・共有するサービスです。デザイナーから渡されたPSDカンプを元にして開発者がコーディングを行うようなケースでは、Extractを使うことでデザインのコード化が劇的に簡単になるというメリットがあります。
アドビ公式では、次のようなワークフローが紹介されています。
Creative Cloud ヘルプ | Extract による PSD から Web への抽出ワークフロー

Extractでは、Dreamweaver CCとの連携のほかに、Web上でコードを確認したり、Brackets(OSSのコードエディタ)の拡張機能でPSDからコードを読み込むといった機能がサポートされていました。今回の発表は、このうちのDreamweaver CC以外の連携機能のサポートを終了するというものです。

この方針変更の理由は、最も中心となる部分にリソースを集中するためとのことです。Bracketsそのものがそれほどメジャーではないし、あんまり使ってる人がいなかったってことなのかもしれません。
「これからはHTMLだ。変化に追随しやすいスモールツールだ」と言って鳴り物入りで登場したのがBracketsだったのですが、最近はほとんどアップデートもされていないし、ユーザとしては悲しい限りです。