弘前市が折りたたみ式の大型ねぷたを制作予定

弘前市が、折りたたみ式の大型ねぷたの制作を計画しているそうです。

折りたたみねぷた制作へ 弘前市、イベントに活用 | どうしんウェブ/電子版(青森からこんにちは)

弘前市は2016年度、弘前ねぷたを全国のイベントでPRするため、コンテナ状に折りたたんでトラックなどでけん引し、長距離移動が可能な大型ねぷた(高さ約7メートル)を制作する。来年1月に東京ドームで開かれる「ふるさと祭り東京」までの完成を目指す。

青森市の人形ねぶたではなく、弘前市の扇ねぷたの話です。青森ねぶたと弘前ねぷたの違いについては「"ねぶた"と"ねぷた"で何が違うか」を参照してください。

ねぶた・ねぷたを誘致する場合、大きな問題になるのが輸送方法です。青森の大型ねぶたの場合、幅が9m、高さが5mくらいあります。このままだと長距離輸送は難しいので、いくつかのパーツに分解できるように作ってあったりします。分解してそれぞれトラックで輸送し、現地でもう一回組み立てるわけです。ちなみに先日の銀座ソニービルの立佞武多も、当然小さいパーツに分解した状態で輸送して、現地で組み立てています。

弘前の扇ねぷたは、上の記事にもあるように大型のもので高さがだいたい7mくらいです。こちらはメインの台車部分(バッテリーや上下する機構などが載る)に扇型の骨組みが付くような構造をしているので、分解して持って行って現地で組み立てます。絵も外して持って行って現地で貼ります。

どちらも大型のものになると輸送の手間が大きく、なかなか遠くの地方に持って行くのが難しいため、青森以外ではなかなか見る機会がないという問題がありました。*1

折り畳み式のねぷたであれば、長距離輸送の問題が解決できるので、大型ねぷたを青森以外でも楽しめるようになる、ということです。中型と大型では迫力も全然違いますからね。これは楽しみです。

ところで、この記事の下の方にさらっと

同財団の16年度支援では、このほか今別町の荒馬踊りに167万4千円、中泊町の金多豆蔵人形芝居に50万円の新規助成が決まった。

なんて書かれてますね。新幹線の新駅もできたことだし、今別荒馬も人気が出るといいですね。

*1:とはいえ、筑波のねぶたパレードのように大型のねぶたを使っている祭りもあります。大型ねぶた・ねぷたの運行には輸送以外にも道路幅や曳き手の技術などの課題があります。