リスボンの寿司レストランに行ってみた
リスボンでは日本料理店をたくさん見かけました。が、地元の人曰く、ほとんどが中国人経営の店で、日本人が経営している店はごくわずかだそうです。
というわけで、興味本意でそんな寿司レストランのひとつ「Suntory Exotic Japanese Fusion」に行ってみました。自分から"Fusion"って名乗ってるので良心的ですね。トリップアドバイザーでの評価は4.5とかなり高評価。日本人から見るとツッコミどころは満載ですが、総合的には悪くはなかったですよ。4.5ってこともないと思うけど。
ちなみに店の名前は「スントリ」です。サントリーではないです。
店内はかなりちゃんと寿司屋してます。
メニューはこんな感じ。「sushi no koibito」とか「gaijin suhi」とか、惹かれる名前が並んでいます。「yakisoba」は写真からして焼きそばでないことがわかりましたが、出てきたものも日本の焼きそばとはほど遠い代物でした(写真撮り忘れた)。
餃子はこんな感じで見た目は普通なのですが、味は日本の餃子とも中華の餃子とも何か違う。独特の臭みがありました。美味しくはなかった。
サーモンの握り寿司。これは美味かった。サーモンはこっちでも普通に食べられているので、美味しいのも納得です。シャリは若干酢が強めですが、ちゃんと酢飯です。
これ、何頼んだら出てきたんだろうなあ。頼んだ記憶がないです。人参とエビの春巻きみたいなのに、タイ料理みたいなチリソースがかかってます。もしかして「yasai ebi mix tempura」か?
私は「hikari ko」を頼みました。「ko」ってなんだろう?こんな感じで、一見普通ですが、よく見るとすごいサーモン推しです。
右下のサーモンの塊は、中にシャリが入ってます。サーモンは美味いのです。問題は巻物です。マグロとサーモンとカニカマととびっ子が一緒に巻かれてます。味が喧嘩してて不味いです。カッパ巻きのキュウリは漬物みたいな味がついてて、やっぱり不味いです。
ガリは普通ですが、古くなった味がします。日本から取り寄せてるのかも。わさびはたぶん粉わさびです。
〆めにお茶を頼んだら、出てきたのがこれ。
まず、デカいです。湯呑みってレベルじゃないです。そして写真だと分かりづらいですが、微妙に下が大きい円錐形をしています。これ、多分花瓶です。花束を生けるのにちょうどいい感じです。
その他にも、味噌汁が最初に出てきたり(洋食だとスープが先だもんね)、日本酒頼んだら塩が付いてきたりと、いい感じにFusionしていてなかなか楽しめました。伝言ゲームみたいな微妙な伝わり具合が素敵だと思いました。
ちなみに、入らなかったけど、寿司だけじゃないいろんな日本料理"風"のものが食べられる店もありましたよ。
リスボンではこういう店を何軒も見かけました。ただし、地元の人も、これが正当な日本料理ではないことも理解してるみたいです。ちゃんとした日本料理店は高いからなかなか食べられないんだって。