2014年出陣ねぶたの下絵の感想 その3

青森ねぶたオフィシャルサイト 2014出陣ねぶた紹介

今日は我生会をいってみます。我生会のねぶた下絵は佞武多倶楽部どっとこむのブログでも公開されています(こっちの方が画像が大きい)。

まずは穐元和生さんによる東北電力ねぶた愛好会の『鬼神「人首丸 伝説」』。シンプルな構図ながら、独特の躍動感を感じさせます。解説にある鬼剣舞は復興イベントの折に見学させていただいたことがあるのですが、実に勇壮ですばらしかったです。
ところで、蝦夷征討と言えば伝説上はねぶたとも縁の深い坂上田村麻呂。人首丸の父親の阿弖流爲(アテルイ)はその田村麻呂に敗れて処刑されており、人首丸はその後も朝廷軍と戦い続けて最後は討ち取られた。ねぶたとは少しだけ因縁のある題材です。

県庁ねぶたは大白我鴻さんによる『袴垂保輔と鬼童丸・妖怪合戦』。平成17年に北村隆名人が同じテーマのねぶたを作っていますが、大白さんのねぶたは左右の武者の高さが違う構図などが独特で興味深いです。

最後に、外崎白鴻さんによる青森市役所の『剛力 白藤彦七郎』。鹿内名人の印象で我生会といえば馬というイメージが強いのですが、このねぶたは馬投げは馬投げでも投げているのは項羽ではなく白藤彦七郎です。色使いが華やかで勇壮さもあり面白いねぶたになりそうです。