2014年出陣ねぶたの下絵の感想 その2

青森ねぶたオフィシャルサイト 2014出陣ねぶた紹介

北村隆名人は今年も3台、そして北村麻子さんが1台。
北村名人の公式サイトでは、下絵とともに制作過程の写真や動画が公開されています。
http://www.nebutakitamura.com/thisyear.html

青森山田学園の『姫路城の刑部姫』は、恐ろし気な雰囲気を持ったねぶたです。姫路城の天守には刑部明神が祀られていて、これが刑部姫の伝説に結びついたとか。伝承の通りコウモリも従えていたりと演出が細かいです。

に組・東芝の『武内宿禰 宝珠を得る』は、刑部姫とは対照的に華やかそのもの。Google先生によれば、宝珠の逸話は福岡県久留米市の高良玉垂神のものらしく、この高良玉垂神の正体が武内宿禰という説があるとか何とか。背景が波飛沫な上に、龍や蛸など登場人物が多く、隆名人らしい複雑な構図のねぶたです。

ヤマト運輸は『児雷也』というタイトルですが、対峙する大蛇丸の迫力も素晴らしく、主役2人という感じです。こちらのねぶたも登場人物が多く色遣いも華やかですね。送りは綱手姫でしょうか。

麻子さんの青森市民ねぶたは『浅草観音誕生』、師匠譲りの華麗で勇壮なねぶたです。七難を1台のねぶたで表現しているのでしょうか。メッセージ性の強いねぶたですね。