ねぶた愛好会の今年のねぶたの下絵の下絵
"の"が多いタイトルで久しぶりの更新。ねぶた愛好会が今年出すねぶたの下絵の下絵が公開されています。
http://blog.livedoor.jp/nebutaai1/archives/1106852.html
九尾の狐が描かれているので題材は『三国妖狐伝』ですかね。最初は玉藻前物語かと思いましたが、右下に唐獅子がいることを便りに調べてみたところ、元ネタは葛飾北斎の『三国妖狐伝 第一斑足王ごてんのだん』のようです。Wikipediaによると
南天竺の華陽夫人となった白面金毛九尾の狐が国を滅ぼすのに失敗して逃走する図
とのこと。このサイトにもう少し大きい画像がありました。
物語としては
妲己の死後700年が過ぎて、九尾の狐は、釈迦在世の頃、西域インドの耶竭陀(まがだ)国の王子 班足(はんぞく)太子の華陽夫人として、再び現れた。班足太子も、華陽夫人に操られ、千人もの人々を虐殺する悪逆無道な政治を行った。
しかし、古代インド第一の名医 耆婆(きば)が、夫人を魔界の妖怪と見破り、金鳳山中で入手した薬王樹で作った杖で、夫人を打つと、たちまち九尾の狐の正体を現し、北の空へ飛び去ったという。
だそうです。またまたWikipediaに頼りますが、九尾の狐(白面金毛九尾の狐)といえばまず有名な妲己の話があって、次にこの華陽夫人、それから周の幽王の后「褒じ」(笑わない王妃の話)となる。その後日本に渡ってきて玉藻前になり、正体が発覚したら那須に逃げて8万の軍勢によって討伐されます。それでもしぶとく殺生石になって毒を撒き散らし続け、玄翁和尚に打ち砕かれて全国各地に飛んでいったそうです。