PPAPと青森ねぶた祭の関係

久しぶりですが、正月明けだしどうでもいいネタを投稿します。
関東ねぶたの常連ならPPAP以前にピコ太郎の曲をイヤってほどよく知ってるでしょ、という内輪ネタです。

結論から言うと、これ。つくばで散々聞いてるこれ。散々踊ってるこれ。
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元はこれ。ノーボトム!の「サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨ」
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ピコ太郎がお笑い芸人の小坂大魔王だというのは周知の事実ですが、その小坂大魔王は音楽ユニット「ノーボトム!」として音楽活動もやっています。

そのノーボトムの代表曲がこの「サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨ」。ねぶた囃子と「ラッセーラ」の掛け声を、サンバっぽいノリで、テクノ風にアレンジした、という説明だけだとなんだかよくわからないけどとりあえず楽しげな曲です。

この曲のねぶた囃子の部分、ちゃんと青森のお囃子の奏者が演奏して収録したらしいと当時どこかで見たんだけど、今となってはソースが見つからない。アルバムに書いてあったんだっけなあ。私、この曲が収録されたアルバム「祭場traX」も持ってるはずなんだけど、それもなぜか見つからない。初回限定特典としてお笑いコントのDVDが付いてました。底ぬけAIR-LINEのコント体操とか、そういうの。オンバト懐かしいね。

この祭場traXには「サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨ」以外にも全国の祭りをテーマにした曲が収録されています。こんな感じ。

  1. アンダーワールド踊り
  2. サンバ・ジャ・ネイヨ・ネブタ・ダヨ2004
  3. ルパン三世ノテーマ'78 (ルパンさんさ)
  4. にゃまはげ
  5. 東京音頭 (ジョリアナ味)
  6. うらじゃングルビーーーツ!!
  7. 郡上踊りでラリアート

なんと、郡上踊りまで入ってます。買った当時はまだ郡上踊りはやってなかったから、あんまり気にしてなかった。お祭り好きな人なら一度聞いてみてもいいかもしれなけど、多分これといって得るものは無いです。

書いていて思い出したんですが、去年も新年の1発目はねぶた囃子ネタでした。
nebuta.hatenablog.jp
どうせ聞くならサンバより「ふなまち唄PartI」です。いや、比べちゃいかんか。

11月20日、「東京 新虎まつり」のパレードに青森ねぶたが出陣します

以前も書きましたが、11月19日(土)および20日(日)に東京の虎ノ門で開催される「東京 新虎まつり」のパレードに青森ねぶたが出陣します。
nebuta.hatenablog.jp

ねぶたが出陣するのは20日(土)の「東北六魂祭パレード」です。これは、過去6回にわたり開催されてきた「東北六魂祭」のリバイバルとなるパレードで、青森ねぶた祭秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊り山形花笠まつり仙台七夕まつり福島わらじまつりの6つのお祭りが一堂に会します。

公式サイトはこちら。
TOKYO SHINTORA MATSURI(東京 新虎まつり)

東北六魂祭パレードの案内はこちら。
東北六魂祭パレード|TOKYO SHINTORA MATSURI(東京 新虎まつり)

場所:新虎通り(通称マッカーサー通り)
日程:2016年(平成28年) 11月20日(日)
時間:1回目 10:15〜
   2回目 15:00〜
   (各回約80分予定)

なんと、パレードは2回やるらしいです。運行形式は上記公式サイトを参照してください。
ただし、観覧席を申し込んでいないと観覧できないらしいという話もあるので、行かれる予定の方は要確認を。

なお、19日(土)のPRイベントでも青森ねぶた囃子と跳人の演舞が行われる予定なので、そちらもよろしくお願いします。

11月19日、東京都大田区の都立六郷工科高校でねぶた祭が開催されます

11月19日土曜日(明日です)、東京都大田区の都立六郷工科高校および周辺商店街において、同校主催のねぶた祭が開催されます。

http://www.rokugokoka-h.metro.tokyo.jp/pdf/11th_nebuta.pdf

日付:平成28年11月19日(土)
場所:都立六郷工科高校から水門通り
時間:15:20 オープニング!
   16:00 出陣!

六郷工科高校のねぶた祭は、もともと同校の文化祭の催しとして始まり、現在は独立したねぶた祭として運行されています。今年で11回目の開催となり、生徒たちの手によるオリジナルのねぶたも登場します。お囃子は同校生徒と、首都圏青森ねぶた囃子会が担当します。また、今月初めにねぶた運行を行った都立葛西工業高校の生徒も参加するそうです。高校生の活力に圧倒されますよ。

11月19日、渋谷で開催される「あがいんちゃ東北2016」に青森ねぶた囃子が登場

11月19日土曜日(もう今日だ)に渋谷のみやしたこうえん開催される「あがいんちゃ東北2016 feat.気仙沼」に、青森ねぶたのお囃子と跳人が出演します。
あがいんちゃ東北2016 feat.気仙沼 |
https://www.facebook.com/againchaTOHOKU/

日付:2016年11月19日(土)
会場:みやしたこうえん(渋谷駅徒歩3分)
時間:11:00〜17:00(雨天決行)
イベント参加料金:無料(※飲食はキャッシュオン形式)

あがいんちゃ東北は、食べたり飲んだりすることで東北復興を支援するチャリティイベントです。今年の5月にも開催されており、その際もねぶた囃子と跳人が出演しました。今回はそれに引き続いての登場となります。お囃子は二木組が担当するとのことです。

なお、ねぶた囃子・跳人の出演は13時半からだそうです。

あいにくの雨予報ですが、東北のおいしいものを味わいがてら、ねぶた囃子・跳人の演舞も楽しんでみてください。

11月27日、ハリウッド・クリスマスパレードに青森ねぶたが出陣します

2016年11月27日(日)、ロサンゼルスで毎年恒例の「ハリウッド・クリスマスパレード」が開催されますが、去年に引き続いて今年も青森ねぶたが出陣します!

LA ねぶた | ねぶたハリウッド・クリスマス・パレード出陣

今年で85回目を迎えるロサンゼルスの冬の名物イベント「ハリウッド・クリスマス・パレード」が、11月27日に(日)に 行われます。
パレードは、チャイニーズ・シアター、アカデミー賞受賞式が行われるドルビー・シアター、前のレッドーペットからスタートし、サンセット通りまでの約5キロのルートです。
毎年、ハリウッド・セレブ、著名人、マーチング・バンド、巨大なバルーンなどが参加してパレードを盛り上げてくれます。
また今年は「ねぶた」が出陣します。日本の祭りがこのパレードに参加するのは初めてのことです。
「ねぶた」は、リトル東京で8月に開催される二世週祭のグランド・パレードに、2007年から毎年参加しており、この夏に登場した「津軽海峡義経渡海」がハリウッドへ出陣します。
パレードの模様は、全米にTV中継されます。

*1

ハリウッド・クリスマスパレードの公式サイトにも出ています。
Nebuta – The Hollywood Christmas Parade

もともとはLAの日系二世ウィーク祭で行われていた青森ねぶた運行。それが去年、新しく大型ねぶたを製作し、それがハリウッド・クリスマスパレードへの出演につながりました。

去年の出演については、以前本ブログでも紹介しています。
nebuta.hatenablog.jp

使われるねぶたは、去年と同じ竹浪比呂央氏製作の「津軽海峡 義経渡海」です。運行はもちろん現地で活動する「LAねぶた」の方々が担当するわけですが、日本からもお囃子・跳人が応援参戦します。

そしてなんと、私も出ます!LA行きます!

去年のブログで

LAねぶたの場合、単発では終わらせずに、継続して文化を根付かせる努力をしており、本当に素晴らしいことだと思います。いつかは海外のねぶたにも参戦してみたいですね。

なんて書いたのですが、早々に思わぬ機会をいただきました。私も含めて、5人くらい(?)の跳人が日本から駆け付けますよ。

*1:「初めてのことです」とありますが、去年も出ているので初めてではないですね。これ、文章が去年のもののままなんだと思います。

来年のAdobe MAXは10月16日〜20日、場所はラスベガス!

まだ今年のAdobe MAXも終わっていませんが、現地からのレポートによると、来年(2017年)の開催日程は10月16日〜20日で、場所はなんとラスベガスとのことです。ラスベガスでMAXが開催されるのは2006年以来です。

MAXの公式サイトでは、すでに来年分の事前レジストレーションができるようになっています。
https://max.adobe.com/preregister/

「October 16–20, 2017 The Venetian, Las Vegas, NV」とはっきり書かれていますね。例年と同じだとするとMAXは3日間なので、16-17日がプレカンファレンスということでしょうか。The Venetianは今年3月にAdobe Summitが行われたホテルで、どうやら2006年のMAXも同じ場所だったようです。

この事前レジストレーションはあくまでも仮登録で、来年の春頃に通知を送るからそのときに正式登録してね、というものです。2017年4月16日までに事前登録した場合は、参加費が大幅割引の1,095ドルになります。さらに、過去のMAXに参加したことのある人は200ドル引き895ドルになります。事前登録した時点からこの割引価格が保証されるみたいです。
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でも焦らないで。

例年通りであれば、日本から参加する人向けにオフィシャルツアーが組まれるはずです(組まれなかった年もあるので保証はできませんが)。このツアーには、航空券と空港からホテルまでの送迎、ホテル代、そしてMAX参加パスが含まれていて、自分で手配するよりも割安な価格で提供されます。さらに、現地では日本のアドビの方がいろいろとケアをしてくれるので安心です。参加を決めるのはこのツアーの募集を待ってからでも遅くないかも。

「Adobe Sensei」によって、クリエイティビティは人間と人工知能の共同作業のようなものになる、かも

その特徴的な名前からすでに各所で話題になっていますが、アドビシステムズがサンディエゴで開催中のイベント「Adobe MAX 2016」において新しいソリューション「Adobe Sensei」を発表しました。

このAdobe Senseiについて感じたことを勢いに任せて書きます。私はこのAdobe Senseiによって、Creative Cloudは本当の意味でのクラウドサービスとして一皮剥けたのではないかと思っています。

Adobe Senseiとは

Adobe Senseiがどんなものかについて、プレスリリースでは次のように説明されています。

Adobe Senseiのインテリジェントサービスは、マシンラーニング、人工知能(AI)、およびディープラーニング機能を活用し、膨大な数の画像とのマッチング、文書の意味とセンチメントの理解、重要なオーディエンスセグメントを対象とした精度の高いターゲティングなど、エクスペリエンスの提供における複雑な課題に対処します。

簡単に言うと、アドビはツールの利用状況やユーザの行動などに対する膨大な量のデータを蓄積していて、それを機械学習を使って分析してフィードバックすることで、これまでよりももっと精度の高いユーザエクスペリエンスを実現するよ、ということです。

ツールにとって重要なのは、ユーザが実現したい結果を的確に実現するということです。検索にしても、写真の編集にしても、ユーザが望む結果が得られなければ意味がないわけです。そのためには、まず"ユーザは望む結果"を知らなければいけません。アドビの試みは、「デザイナーがどんなときにどんな結果を求めているのか」を、蓄積された膨大なデータと機械学習によって判断することで、ユーザエクスペリエンスの精度を上げようというものです。

Adobe Senseiは特定のツールの名前ではなく、いろんな機能のバックグラウンドで動作する基盤エンジンのようなもので、あらゆるツールやサービスで活用されるとのことです。Adobe Senseiが裏側で活躍することによって、多くの人が望んでいる機能や、面倒だと思っている作業が、劇的にやりやすくなるかもしれません。

Adobe Senseiで何ができるか

Adobe Senseiによってどんなことができるようになるのかについては、石川修一氏による基調講演のレポート記事が非常に分かりやすいです。
面倒な作業は全部Adobe Senseiにおまかせ ― Adobe MAX 2016基調講演レポート // Neuromagic Labs

自分でやろうとするとすごく難しかったり面倒だったりするような作業を、魔法のように一発でやってくれる。我々はこれをAdobe Magicと呼んでいましたが、過去の膨大なデータの分析によってこの魔法がもっともっと強力になるというわけです。

そもそもCreative Cloudのどこが"クラウド"だったのか

話は少し逸れますが、Creative Cloudが最初に発表されたとき、多くの人はこういう感想を抱いたと思います。
「え?それのどこがクラウド?」

Creative Cloudが初めて発表されたのは2012年5月ことですが、当初のCreative Cloudはツール間の連携やコミュニティ機能などがまだ弱く、あくまでも個別のツールの集合体という印象が強いものでした。当時、Mala Sharmaへのインタビューで「"クラウド"としての価値はどんなものになっていくのか」と質問しましたが、「まだコンセプトの段階で、細かいことは決まっていない。これからユーザと共に最適な形を検討していく」というような感じの回答でした。

2014年6月のメジャーアップデートで、モバイル端末のサポート強化やツール間の連携機能の強化が行われました。ここにきて、Creative Cloud自体をひとつの巨大なクリエイティブツールとして利用するという新しいワークフローのコンセプトが明確になったわけです。

2015年6月のメジャーアップデートでは「Creative Sync」が追加されました。これによって、ツールやデバイスを跨いだコンテンツの同期や共有がよりシームレスに行えるようになりました。さらに、「Adobe Stock」が開始されて、Webの巨大なバックグラウンドとCreative Cloudの接続点が明らかになってきました。ほかにも「Creative SDK」が公開されて、Adobeのツールが機能単位で外部のサービスとつながるようにもなりました。

このあたりでようやく"クラウドらしさ"が出てきたような気がします。そこにきてAdobe Senseiです。

3つのクラウドの知見が統合される

アドビのクラウドサービスはCreative Cloudだけではなく、ほかにMarketing CloudとDocument Cloudの2つがあります。機械学習については、Adobe Senseiに先立って、Marketing Cloudのデータサイエンス機能の一環として機械学習を活用できるようになったことが発表されていました

Adobe Senseiはその試みをさらに発展させたものだそうです。そしてAdobe Senseiは、これら3つのクラウドのすべてに組み込まれ、インテリジェントサービスの核として動作しているとのことです。

Adobe SenseiにはAI/マシンラーニングを統合したフレームワークと、Adobe Creative CloudAdobe Document CloudおよびAdobe Marketing Cloudの核となっているインテリジェントサービス群が含まれています。

これは逆に、Adobe Senseiの学習には、3つのクラウドすべての知見を取り込めるという見方もできます(実際にそのようなデータ連携をしているかはわかりませんが)。手元のツールが、インターネット上の膨大な情報によって洗練されていく。なんだかいよいよ"これぞクラウド"という感じがしてきました。

私は以前から、Creative Cloudクラウドを名乗る以上、いずれMarketing CloudやDocument Cloudとの連携されるときがくるだろうと考えていました。Mala Sharmaもその可能性を検討している旨の発言をしています。しかし3つのクラウドは、私が想像していたよりももっと深い位置で繋がるようです。Adobe Senseiによって。

サードパーティAdobe Senseiを活用できる

Adobe Senseiは、アドビのツールやサービス内で利用するだけではなく、サードパーティデベロッパー向けにも提供されるそうです。クラウドで得た知見がクラウドサービスとして提供される、一種のエコシステムが成立します。

Adobe Senseiはアドビのクラウド製品とサービス内での提供に加え、アドビのデベロッパー向けプラットフォームであるAdobe.io経由でAPIとしてパートナーとデベロッパーに提供します。デベロッパーとシステムインテグレーターはこれにより、まったく新しいタイプのアプリケーションやソリューションを顧客向けに構築できるようになります。

Sneak PeeksでもAdobe Sensei大活躍

ちょうど先ほど、アドビが開発中の新技術を先行してチラ見せする「Sneak Peeks」のセッションが終わったところです。今年もアドビマジック満載だったようですが、その中にもAdobe Senseiを活用して実現しているらしきものが見られました。Adobe Senseiは、今後確実にアドビマジックの進化を加速させていくように思えます。

クリエイティブな仕事というのは、機械学習が最も苦手とする分野です。しかし、クリエイティビティを発揮するためのツールは、機械学習によってより高機能で洗練されたものにできる、ということをAdobe Senseiが実証してくれそうです。そうだとすると、これからのクリエイティビティは、人間と人工知能の共同作業のようなものになるのかもしれません。



この記事、写真とかまったく無いので、代わりにJason Levine先生の「Gather The Crowd - Creative Cloud」の動画を貼っておきますね。
youtu.be