ペルー大使館で開催中のマルティン・チャンビ写真展に行ってきた

広尾にある在日ペルー大使館で開催されているマルティン・チャンビ写真展に行ってきました。一言で言って、素晴らしかったです。
 
マルティン・チャンビってご存知でしょうか?私も、何年か前にこの写真展の仕掛け人である白根全さんからその名前を聞くまではまったく知りませんでした。
白根全さんは、中南米を中心に活躍する写真家でありジャーナリストでありコーディネーターであり世界に2人しかいないカーニバル評論家でもあるという、この人も得体の知れない人物ではあるのですが、まあとにかく素晴らしい中南米の専門家です。
その全さんが30年前から惚れ込んでいるというマルティン・チャンビ。1900年代前半に活躍したペルー先住民の写真家で、クスコに拠点を置きながら、同じく先住民の姿を写真に残し続けたという人物だそうです。詳しい説明は上のリンク先を参照してください。
 
私は写真はド素人なのですが、そんなド素人が見ても、マルティン・チャンビの写真には引き込まれるような魅力を感じました。専門家の全さん曰く、「どの写真も、どこか一箇所でも違えば魅力が半減するくらい完成度が高い。天才としか言いようがない」とのことです。
 
個人的に特に引き込まれたのはクスコのアルマス広場を写した大判の一枚。特にファンが多い作品だそうですか、思わず立ち尽くしてじっと眺めてしまいました。見ていると、実際にその場に座って広場を行き交う人々を眺めているような、そんな感覚になってくるんです。何分見続けても飽きない、素晴らしく魅力的な写真でした。
 
写真展は5月23日(月)までです。展示作品は30数点の写真と、写真集、評伝など。マルティン・チャンビは世界的にも評価が高いそうですが、日本で写真展が開催されたのはおそらくこれが初めてのことだそうです。
 
日曜休館なので、行くなら今日と月曜しかない。しかも大使館という場所柄、開館は17時までなので、実質今日しかない。急いで広尾に行こう。