アドビと月刊ムーが楽しそうにプロレスしてる件
みんな今日がエイプリルフールだってことは十分に分かった上で、あまりにもマジっぽい流れのために困惑したという事例。最終的にネタなのかどうなのかはご自身で判断を。
事の発端は月刊ムー公式Twitterアカウントのこのツイート。
「アドビ社のロゴはムーのパクリだ!」月刊ムー三上編集長の緊急声明です。 #アドビリーバボー #ムーhttps://t.co/3Z16f10TWN https://t.co/LDgAL7EsrI
— 月刊ムー (@mu_gakken) 2016年3月31日
月刊ムー三上編集長の緊急声明と題して
まずアドビ社のロゴマークを見てほしい。頭文字の「A」をデザインした赤いロゴマークは、本誌「ムー」のロゴと酷似している。
と思いっきり言いがかりをつけた上で、さらにAdobe Capture CCについても
これはスマートフォン用の写真加工アプリとのことだが、実体ではなく、「Capture(捕獲)」というネーミングが興味深い。パソコンの世界では画像や動画を「保存する」意味で使われる言葉だが、本来の意味は「捕える」「捕虜にする」「占領する」「つかまえる」など、やや攻撃的な意味合いにも取れる。
そして、ここにもまた新たに『目』のデザインが使用されている。前述の『Photoshop』では『目』はすでに隠されていたが、ここにきて新たな『目』が見開かれたことは、文字通りの「開き直り」といえるのかもしれない。
のように糾弾した。ここまではどう見てもムー側の言いがかりで、エイプリルフールネタであることはすぐに読み取れる。
これに対してアドビジャパンの公式アカウントが次のように応じたことで、多くの人が混乱に陥ることになった。
4月1日掲載の一部の報道( #アドビリーバボー )についてhttps://t.co/I16B5a0s1L pic.twitter.com/LSCjTQ4EDM
— アドビ (@AdobeJapan) 2016年3月31日
えっ、プレスリリース?もしかしてアドビマジおこ?
Twitter上でも、「こんなネタが通じない会社だったなんて」「許可取ってなかったのか」のような困惑の声が。
これに対してムー側はさらに煽り立てる。
本日未明の「ムーPLUS」掲載内容につきまして、アドビ社より正式な通達を確認いたしました。小誌としましてもこの度の事態を深く受け止め、全面的、徹底的に抗戦する次第です。#アドビリーバボー #ムーhttps://t.co/3Z16f10TWN
— 月刊ムー (@mu_gakken) 2016年4月1日
絶対に許さない、と3分でやり返すアドビ。
4月1日掲載の学研「月刊ムー」の報道( #アドビリーバボー )に関する対応について https://t.co/gWoqktMZG5 pic.twitter.com/guAadEiAPI
— アドビ (@AdobeJapan) 2016年4月1日
3分って。この辺まで来るとさすがに「ん?」ってなりますね。公開ネット放送で、となっているあたり、「今日緊急でイベントやるよー」っていう前振りだろうと容易に想像できます。
続けて、アドビ側からこんな動画まで公開されました。
Adobe Capture CC の正しい使い方 #アドビリーバボーhttps://t.co/uAWSqAjvYF
— アドビ クリエイティブ クラウド (@creativecloudjp) 2016年4月1日
オマエラ誤った使い方するなよ、と。ダチョウ倶楽部か。
というわけで、アドビと月刊ムーの緊急記者会見は本日20時から次のチャンネルで放送されるそうです。
youtu.be
下の申し込みフォームから申し込むと、先着順で見学できるらしいよ。
「Adobe vs 月刊ムー」緊急記者会見申し込みフォーム
さて、ここからは蛇足。というか私の個人的な感想。
実は、アドビとムーは、去年には「超常現象徹底解明スペシャル~信じるか信じないかはアドビ次第~”」というイベントを共同開催して大盛り上がりしたこともある仲良しコンビです。
Adobe vs 月刊ムー 超常現象徹底解明スペシャル ~信じるか信じないかはアドビ次第~ - Togetterまとめ
その前提を知っていれば、これがアドビのプレスリリースまで含めて仕掛けられたネタであろうことは想像に難くないわけです。ここでアドビがツイートしたプレスリリースらしきリンク先をよく見てみましょう。
ん?blog.adobe.com?アドビのプレスリリースのプレスリリースは普通はこっちに出ます。これブログじゃん。
というか、
はっきりエイプリルフールって書いてある!
しかしこんなの、普段からプレスリリースとかの一次発表に触れ慣れてる人じゃないと気づかないですよね。スマホだとURL確認するの大変だし。
前述のようにアドビとムーは裏では仲良しなのですが、ロゴとかは商標も絡む部分であんまりハシャぐと誰かから怒られちゃうという大人の事情もあるとかないとか。今回の件は、その微妙な関係までを織り込んでいて実に秀逸だと個人的には思いました。が、いかんせん分かりにく過ぎたかと。
でも面白いからもっとやれ。
とかブログ書いてるうちに、公式のまとめとか公開されちゃってるしね。
#AdobeVS月刊ムー 「#アドビリーバボー」報道についての経緯まとめ | Adobe Creative Station