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【書評】ねぷたをつくる 役立つねぷたづくりのマニュアル書(高橋憲彦)

この記事は「青森ねぶた祭り Advent Calendar 2015」の12月22日分として書きました。

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今回は、高橋憲彦(雅号:翔龍)氏による『ねぷたをつくる 役立つねぷたづくりのマニュアル書』を紹介します。タイトルの通り、ねぷたの制作方法について解説した非常に珍しい専門書です。発行は2005年と比較的最近なので、頑張って探せばまだ入手できるかもしれません。

著者の高橋氏は弘前で活躍するねぷた絵師だそうです。ねぷたの制作方法についての問い合わせが多いことから、これまでも講義などで自作のマニュアルなどを配布したりしてきたそうですが、その集大成として一冊の本にまとめたとのことです。出版社が書かれていないので、自費出版の類だと思います。

マニュアル書となっている通り、ねぷたの制作方法について、非常に丁寧に分かりやすく解説されています。ねぷたの構造や、制作にあたって必要な道具や、下絵を描く際のポイント、ロウ書きや墨入れ、着色の仕方など、すべて書かれています。ねぷたの構造図(図面)まであります。

ねぷただけでなく、組ねぷた(人形ねぷた)も扱っています。金魚ねぷたの制作方法にはじまって、骨組みの作り方や、紙貼りの方法、そしてまたロウ書き、墨入れ、着色の仕方まで、これもすべて書かれています。

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後半には、ねぷたの題材として扱われやすい歴史上の人物やエピソードが紹介されています。さらにはサンプルのねぷた絵の下絵集までついているという至れり尽くせりぶりです。

ねぶた作りに興味がある人は、絶対に手に入れるべき一冊と言えるでしょう。ちなみに青森市立図書館にも置いてありました。